上杉景勝本♪

今期お初の松焼き

あれ?秋ってあったの?ってくらいな速足で、冬が来てしまったカンジ。寒さが身に沁みるな〜。(;^_^A)
景勝さまの本には、かなりお金をツッコンで来たSea Monkeyめだが、もうそろそろネタが尽きたので、ちょっと変わり物に手を出してみた。
「奥羽永慶軍記」にある、女嫌いであった景勝に対し、上杉家の世継ぎの必要性を考えた直江兼続が、男装させた女性を景勝の寝所に送り込んだという話をもとにした、山田風太郎氏の「くノ一紅騎兵 (1979年) (角川文庫)」である。美少年を侍らせるのがお似合いの、威風あたりを払う壮年の景勝さまが堪能できる。これは最近コミック化もされて、

山風短(1) くノ一紅騎兵 (KCデラックス)

山風短(1) くノ一紅騎兵 (KCデラックス)

も出ているのでご参考までに。また、かの南方熊楠先生も、この元となった説話に関しては、「婦女をこう(女偏に交)童に代用せしこと」という随筆(「続南方随筆」に収録)で色々と考察しているそうなので、ご参考までに。ただ、「奥羽永慶軍記(Wikipedia)」自体は、生まれた世継ぎの定勝が、兼続を自害した母の仇と自らの手で殺害するという明らかに史実と異なる記述があり、信憑性には問題があるとされている。が、読んでみたい気もしないではない。(*^-^*)気になる〜!
あと、本ではないけど、歌舞伎や浄瑠璃の演目「本朝廿四孝(コトバンク)」。景勝さまは「上杉(長尾)三郎景勝」っつ〜、北条三郎景虎の間違いみたいな名前になっている。ちょっとした悪役だ(笑) 全体的には武田勝頼上杉謙信の娘・八重垣姫の悲恋のお話なんだが〜、これって、そう。景勝さまと武田信玄の娘・菊姫(甲斐御寮人)のカップリングがモデルって言われてるんだよね〜。生涯不犯を通した謙信さまに娘はいないからのぉ。ちょっと勝頼のお母様・諏訪御寮人のイメージも重なっている気もして荒唐無稽だけど、江戸末期には景勝さまを、河原崎権十郎さんや、市村羽左衛門さん(錦絵:演劇博物館デジタル・アーカイブ・コレクションより)なんて、美男の役者さんが得意となさっていたようで、是非観てみたい気もするが、景勝さまのご登場はそれ程多くはなさそうで(ってか「筍掘」の段なんて今時あまり上演されないぢゃないだろうか?)、悩むところだ。(;^_^A)
Sea Monkey ^_~*