年末年始の大型時代劇

上りホームから見える富士山

年末年始に録りためたドラマをボチボチ観ている。まず「「戦国疾風伝 二人の軍師 秀吉に天下を獲らせた男たち(公式ページ)」。私、昔から黒田如水&長政父子が好きなので、あまり脚光を浴びないのが不満だったのだが、これでちょっと満足した。もち、

群雲、賤ヶ岳へ (光文社時代小説文庫)

群雲、賤ヶ岳へ (光文社時代小説文庫)

黒田軍団〜如水・長政と二十四騎の牛角武者たち〜

黒田軍団〜如水・長政と二十四騎の牛角武者たち〜

も持ってるよ。(*^-^*)
あくまでも計算高く、商人根性で守銭奴みたいに言われる官兵衛(如水)さまも、祖父の代からの大金持ちで、最初は苦労知らずの気のいいボンボン。荒木村重に幽閉されたのだって、たやすく人を信じてしまう育ちの良さからだったと思う。このドラマには、そんな若い頃の真っ直ぐなカンジがよく出てて、非常に良かった。官兵衛が徹底した現実主義者になったのは、如水と号した晩年。すご〜い冷遇されながらも秀吉には生涯忠誠を尽くし抜き、秀吉の死後初めて、節約して貯めた莫大な財を惜し気もなく投げ打って、天下取りに動く。。。有名な「左手は何をしていた?」のエピソードは出て来たが、あの「黒田節」に歌われた母里多兵衛友信のエピソードも出て来て欲しかったな。あぁ、そうすると「二人の軍師」は半兵衛&官兵衛でなく、官兵衛&長政にならきゃだけどね。(笑)
あと、イマイチ地味でパッとせず、お父さんより一回りも二回りも小粒で、粗暴な猪武者のように言われ、しかも加藤清正福島正則の弟分扱いされる黒田長政さまだが、実際は「流石は如水の小倅」的な智謀と、人情の機微の細やかさを兼ね備えた武将だったと思うのよ、私は…ネ。関ヶ原の敗戦後、生け捕られて大津本陣の門前に曝された三成。冷たく通り過ぎる敵将が多い中、長政さまは三成に敬意を払い、手向けの言葉と共に自分の羽織を脱いで三成に着せ掛けてあげました。「かえって屈辱的なんぢゃない?」な〜んてダンナは言うケド、このエピソード一つをとってみても、いつも先陣を切る(黒田軍の先頭5騎の中に必ず入っていたという)勇猛果敢なだけではない、器の大きな武将だったと思ってしまうのです。(^-^)vv私は!
黒田@愛に流され過ぎてしまいましたが、年末の「忠臣蔵 〜その男、大石内蔵助〜(公式ページ)」も良かったです。いやぁ、田村さんはやっぱり時代劇がいいわ♪ 西田さんの吉良上野介も絶品! 一言、すごい。でもやっぱり、内容は、オーソドックス過ぎたかな。今度は上杉家から見た「忠臣蔵」、ドラマ化して欲しいです。(^m^)
あ、「江〜姫たちの戦国〜(公式ページ)」は、今のところイイです! 浅井長政の時任さん、これ反則!ってくらい超ステキ! あああああ。やっぱり「戦国」は落ち着くワ。「龍馬伝」みたく、尻切れで終わらないで欲しいナ。(*^-^*)
あとね、1983年の大河ドラマ徳川家康」を、オンデマンドでチラッと観たのネ。本当は「葵三代」が観たかったんだけど、ライブラリーに無かったから…。でね、まぁ、よくぞここまで家康に都合よく拡大解釈したもんだという脚本には驚いたケド、夏目雅子さんの淀殿はマジで「日ノ本一の手弱女」です。石原真理子さんの千姫も、演技はともかく可愛い。。。どうして素直にあのまま女優の道を歩まなかったものか…。それに、滝田栄さんの初陣から晩年までの家康を演じ別ける力量は凄まじいばかり。やっぱり今の大河にはない重厚感や気品があって佳いです。あ、でも、出て来た書状の中に、景勝さまの花押と思しきもの↓

があったんだけど、これはどう見ても謙信公の花押に近いわね。(¬ε¬)

  

左が謙信公、右が景勝さまです。画面に映るのは一瞬でも、コアな歴女の目は欺けないので御座居ますぞ。(^m^)ほほほ!
Sea Monkey ^_~*